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2024.02.15

令和6年能登半島地震の被災地支援と本学会の役割

能登半島地震では多くの方々がいのちを失われ、広い地域の方々が長期にわたって不自由な避難生活を過ごし、またかろうじて自宅で暮らしておられる場合も困難な日々を送っておられます。亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災された皆さまが健康と落ち着いた日常を少しでも早く取り戻され、復興の過程を歩んで行かれることを願っております。

 

この震災被害に向き合い、会員の中には既に支援活動に従事している方が多数いらっしゃることを把握しています。本会としましては、そのような方々の取り組みを後押ししたいと考えております。

 

被災者の方々は、地震や津波、火災に直撃された上に、水道や道路の寸断、液状化などの被害に苦しんでおられ、さらに大切な方のいのちを失った深い悲嘆、近しい方々との交わりや居住環境をはじめ、多くのものを失った喪失感、先が見えない状況で途方に暮れざるをえないなど、心の支えの面でもさまざまな困難に出会っておられることと推察いたします。

 

日本スピリチュアルケア学会では、会員らによる支援活動への取り組みを後押しするとともに、被災による苦難や悲嘆のあり方について、またそれを受け止め、回復や復興への支援を推し進める活動のあり方への理解を深め、さらにそうした活動が有効に働くような社会のあり方についても、学びを深めてまいります。また、微力ながらもそうした活動の広がりに貢献すべく努めたいと存じます。

 

2024年2月

 

一般社団法人日本スピリチュアルケア学会 理事長

 

島薗進