学会について

日本スピリチュアルケア学会について

設立趣旨

 現代、「スピリチュアリティ」ということばは、様々な分野において幾つかの異なった意味で用いられており、決して一義的な意味付けがなされているわけではなく、ましてや「スピリチュアルケア」ということばについていえば、より一層複雑な意味概念を持つことになります。

本会は設立大会において、一つの試みとして「いのちのみまもり」と題するシンポジウムを開催し、医療と宗教的側面から、現代社会におけるスピリチュアルケアの意義と将来的展望についての議論を行いました。その結果、医療や宗教のみならず、その他の様々な分野において、スピリチュアルケアということばは固定的な定義を持ち得ず、それぞれの理論的かつ実践的場面で種々様々に変容するという結論に達しました。

 そこで、本会は、すべての人々がスピリチュアリティを有しているという認識に基づき、医療、宗教、福祉、教育、産業等のあらゆる領域において、それぞれの分野が持つ壁を超越するかたちでスピリチュアルケアを実践することこそが、スピリチュアリティの深層の意味を問う作業であるという理念をかかげ、スピリチュアリティの理論的かつ実践的課題を解明することによって、現代に渦巻く様々な問題の解決に努めていこうとするものです。

 

設立経緯

 現代日本社会を見る限りにおいても、「スピリチュアルケア」ということばはいたるところで見聞することができます。しかし、一方、「スピリチュアルケアとは何か」と、多くの人々から問われてきたことも確かです。

 そこで、スピリチュアルケアに関心を寄せている数名の有志が集まって会合を行った結果、2007年3月16日にスピリチュアルケア学会の設立を目的とした発起人会を開催することを決定しました。そして、発起人会当日にはスピリチュアルケアの理論研究と実践を行っている医療関係者、宗教(キリスト教・仏教)関係者を中心とした25名の発起人が参会し、正式に「日本スピリチュアルケア学会」を設立することを決定しました。